2024年の鉄道貨物輸送量が前年比で17.9%の増加

出典:ウクライナ鉄道Facebook

ウクライナの鉄道貨物輸送料

ウクライナ鉄道(国鉄)によると、2024年の鉄道貨物輸送量は1億7493万トンであり、ロシアによるウクライナへの全面侵攻以降で最高となった。これは前年に比べて、265万トン(+17.9%)の増加であった。しかしながら、全面侵攻前の2021年の3億1400万トンには、未だ回復していない。

また、2024年の鉄道貨物輸送量に占める輸出輸送の割合は前年より51.2%増加して、8467万トンだった。専門家によると、これはウクライナの海上輸送ルートの復活と、ウクライナ経済の回復に起因するものと見られる。

2024年の輸出輸送の割合を見ると、TOP3は、穀物の3413万トン、鉄鉱石およびマンガン鉱石の3300万トン、鉄金属の516万トンだった。また、輸出輸送において、海港への輸送が約5380万トンであり、陸路での西部国境通過による輸送は約3090万トンだった。

2024年の鉄道貨物輸送量に占める輸入輸送は、約96万トンだった。国内輸送は約8020万トン。トランジット輸送が約40万トン。

ウクライナのコンテナ輸送量

ウクライナ鉄道によると、2024年のコンテナ輸送量は前年比で28%となる25万8180個(TEU、20フィートコンテナ単位)だった。また、内訳を見ると、輸出が16万2720個、輸入が5万5590個、国内輸送が3万8680個、トランジットが1190個だった。

ウクライナのコンテナ輸送量のこれまでの推移は、2021年が27万9790個、2022年が15万60個、2023年が20万1260個だった。

2024年のコンテナ輸送量を積載種類別に見ると、穀物が10万1800個(前年比17.9%増)、鉄金属が4万3040個(42.3%増)、油粕が1万9290個(20.1%減)、油が1万6630個(8.7%減)だった。

出典:Ukrinform, Facebook, cfts, GMK Center