ウクライナの政策金利は、「ウクライナ中央銀行の金融政策に関する理事会」にて決定されます。平均して1.5ヶ月に1回会合が開催されており、そこで政策金利を上げるか、下げるか、または維持するかが判断されます。本記事では、ウクライナの政策金利の推移について見ていきます。
2025年3月現在の政策金利は
ウクライナ中銀は、2025年3月6日の会合で、政策金利を1%引き上げ15.5%にしました。この利上げにより中銀は外国為替市場の安定を維持し、またインフレをコントロールすることを目的としています。
1月のインフレ率は前年比で12.9%に加速しています。また中銀の推定によると、2月もインフレ率が上昇しているとのこと。これは、主にエネルギー資源や労働コストの上昇に起因するとされています。
ウクライナのインフレ率(消費者物価指数)は、2024年3月および4月に、3.2%まで下がりましたが、そこから上昇に転じています。中銀はインフレターゲットとして2027年にはインフレ率を5%に抑えたい方針です。
「ウクライナ中央銀行の金融政策に関する理事会」の次回会合は、4月17日に開催予定です。

出典:https://bank.gov.ua/ua/news/all/natsionalniy-bank-ukrayini-pidvischiv-oblikovu-stavku-do-155
ウクライナの政策金利の推移
ウクライナ中銀のデータによると、ウクライナの政策金利の推移は次の通りです:

出典:ウクライナ中銀
ウクライナのインフレ率の推移
ウクライナ中銀のデータによると、ウクライナのインフレ率(前年同月比)の推移は次の通りです:

出典:ウクライナ中銀