ウクライナでの空襲警報の実際について、おすすめの空襲警報アプリも紹介

2025年2月現在、ウクライナではまだ戦争が続いています。そのため、自らのスマホに空襲警報アプリを入れることは、ウクライナで生活をする上で必須です。本記事では、ウクライナでのおすすめの空襲警報アプリを取り上げます。

ウクライナでの空襲警報について

ロシアによるウクライナへの攻撃の兆候が発見されると、攻撃の対象になる可能性が高い地域に対して、空襲警報が発令されます。空襲警報は街中のスピーカーから大きな音で流れるほか、建物内のスピーカー、スマホのアプリなどから音がなります。

空襲警報を聞きしだい、すぐさま近くのシェルターに避難することが求めれます。

空襲警報の実際の対応

安全の観点からは、空襲警報がなり次第、すぐにシェルターに避難すべきですが、実際のところのウクライナの人たちがどのように対応するかはケースバイケースと言えます。

キーウですと、空襲警報がなり次第、マクドナルドやショッピングセンターなどは閉鎖されます。しかし、小規模なカフェやスーパーなどはそのまま営業を続けているケースも多いです。また、キーウの人も地下鉄などのシェルターに毎回避難する人は少なく、そのまま普段通り行動を続ける人が多いです。また、夜の就寝中の場合、空襲警報が鳴っても外のシェルターまで移動するのは面倒なのが実際でしょう(避難のため外に出るほうが危険と判断する人もいます)。

シェルターに避難する人が多くなるのは、ドローンではなく、ミサイルによる攻撃の際です。空襲警報アプリやTelegramなどのSNS・メッセンジャーアプリを通じて、空襲警報が鳴った理由を確認できる場合があり、その際にミサイルが発射されたとあると、避難する人が増える印象があります。また、実際にミサイルやドローンの爆撃音が聞こえてから、慌ててシェルターに避難する人もいます。

例えば、イラン製のドローンであるシャヘドがキーウに近づいているためキーウに空襲警報が発令された場合、確かに危険ではありますが、防空システムが発達しているキーウですとシャヘドは8-9割は撃ち落とせています。ドローンを迎撃した場合、破片が落ち、それで建物が被害を受ける場合もありますが、直撃の場合に比べると被害は格段と小さくなります。またドローンが直撃した場合でも、コンクリート製の建物の奥にいれば助かる場合が多いでしょう。

毎回、空襲警報を聞いてシェルターに避難すると生活がなりたたないということもあります。特に前線に近い地域ですと、空襲警報は1日に5-10回も出されることもよくあります。

なお、ウクライナでは夜間に外出禁止令が発令されています。詳細は以下の記事をご覧ください:

2022年2月24日にロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、ウクライナのほとんどの地域では夜間の外出に対する規制が強化され(夜間外出禁止令の発令)、厳しい治安対策が取られています。この記事では、ウクライナの夜間外出禁止令が導入された背景やその影響、現在の発令状況について詳しく解説します。

空襲警報の発令回数と多い時間帯

https://air-alarms.in.ua/en/region/kyiv?only-region-center#statistic によると、2022年2月24日から2025年2月24日の3年間において、キーウにて発令された空襲警報は全部で1545回です。警報の平均の持続時間は1時間11分です。時間帯では、夜の20時から朝4時ごろと、昼の9時から13時ごろが多くなっています。

出典:https://air-alarms.in.ua/en/region/kyiv?only-region-center#statistic

おすすめの空襲警報アプリ

єТривога:

https://apps.apple.com/ua/app/%D1%94%D1%82%D1%80%D0%B8%D0%B2%D0%BE%D0%B3%D0%B0/id1611921749?l=ru

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.wildpluto.ualert&hl=uk

Повітряна тривога:

https://apps.apple.com/ua/app/%D0%BF%D0%BE%D0%B2%D1%96%D1%82%D1%80%D1%8F%D0%BD%D0%B0-%D1%82%D1%80%D0%B8%D0%B2%D0%BE%D0%B3%D0%B0/id1611955391

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ukrainealarm&hl=uk

スマホの上記アプリの設定から、滞在地域にて空襲警報が発令された時に、スマホが警報音を発するように設定することも可能です。

PCのブラウザから現在のウクライナでの空襲警報情報を確認するのにおすすめのサイト:

https://map.ukrainealarm.com

https://alerts.in.ua

出典:https://map.ukrainealarm.com

各都市のシェルターの場所

ウクライナの訪問先の都市の行政サイトにて、空襲時の避難先となるシェルターがまとめれています。Google検索で、ウクライナ語にて、都市名 + укриття (ウクライナ語でシェルターの意味)で検索し、情報を収集することができます。 

ウクライナの主な都市のシェルターの場所は以下の通り:

キーウ市内のシェルターの位置 出典:https://gis.kyivcity.gov.ua/shelter/