【2025年3月現在】ウクライナと隣国とを結ぶ国際列車の運行状況

ウクライナを訪れる際は、周辺諸国からの列車を利用することができます。本記事では、2025年3月現在の、ウクライナと接続している国際列車について解説していきます。

なお、以下の路線は基本的にはウクライナ鉄道のサイトにて乗車日の20日前のキーウ時間の午前8時から購入可能です(一部は9時から)。また、一部の路線はウクライナ鉄道のアプリからのみしか購入できない場合があります。

ヘウムからキーウ行きの列車

ポーランドとの接続

ウクライナ(特に首都キーウ)に来る際は、ポーランドからの列車が一番便利で本数が多いです。現在、ポーランドの都市とウクライナの都市を結ぶ路線は以下の通りです:

  • ワルシャワ ー キーウ
  • ワルシャワ ー ラーヴァ・ルーシカ (乗り換えでリヴィウへ) 
  • ヘウム ー キーウ
  • ヘウム ー ハルキウ
  • ヘウム ー ドニプロ(経由:キーウ)
  • プシェミシル ー キーウ(経由:リヴィウ)
  • プシェミシル ー オデーサ(経由:キーウ)
  • プシェミシル ー ザポリッジャ(経由:リヴィウ)
  • プシェミシル ー ハルキウ(経由:キーウ)

各都市の地図上での位置関係(Google Mapより)

上記で一番便利な列車と思われるのは、ワルシャワとキーウとの直行便かと思います。しかしながらこの電車は、車内の個室にて三段ベッドとなっており、あまり快適ではありません。まだ電車のチケットも販売開始からすぐに売り切れてしまい、購入に難があります。

そのため、一番のおすすめは、ワルシャワからヘウムで一回乗り換えをし、キーウへと行くルートです。この場合、ワルシャワからヘウムへのチケットをポーランドの鉄道会社で買い、ヘウムからキーウへのチケットはウクライナ鉄道(国鉄)のサイトで買います。ワルシャワからヘウムに着き、プラットフォームで少し待っていると、キーウ行きの列車が来るので、乗り換えが便利です。

ウクライナ鉄道のヘウムからキーウ行きの列車の購入ページ 出典:https://booking.uz.gov.ua/en

チェコとの接続

  • プラハ ー キーウ(経由:プシェミシル)
  • プラハ ー チョープ(経由:コシツェ)

以下のルートのチケットは、チェコの民間鉄道会社レギオジェットのサイトにて購入可能です。乗り換えがありますが、プラハからウクライナの目的地まで一枚のチケットになったものを購入できます。乗車の際には、チケットを紙に印刷した方がいいでしょう。

ハンガリーとの接続

  • ブラペスト ー キーウ(経由:ムカチェヴォ、チョープ、リヴィウ)

2024年12月に導入された新しい路線です。ブラペストからキーウまでの直行便になります。

乗車の際には、紙に印刷したチケットが必要ですので注意が必要です。

オーストリアとの接続

  • ウィーン ー キーウ(経由:ブダペスト)
  • ウィーン ー チョープ(経由:ブラペスト)

乗車の際には、紙に印刷したチケットが必要ですので注意が必要です。

ウィーンからキーウの列車は、ウクライナ鉄道のアプリからのみ購入可能であり、また購入時にはDiiaアプリによる認証が必要です。そのため、ウクライナに住んでいない方の購入は非常に難しいでしょう。

ウクライナ鉄道のアプリのウィーンからチョープ行きの列車の購入画面

スロバキアとの接続

  • ブラチスラヴァ ー チョープ(経由:コシツェ)
  • コシツェ ー チョープ
  • コシツェ ー ムカチェヴォ(経由:チョープ)

チョープおよびムカチェヴォからはリヴィウやキーウへの列車が出ています。

モルドバとの接続

  • キシナウ ー キーウ

キシナウは飛行機が飛んでいるので、そこからキーウまでのこの直行便に乗るのは、便利です。キシナウを夕方に出て、キーウに午前中に着くことができます。しかし、この列車は隔日運行なのがネックです。

Google Map上での各都市の地図上での位置関係

ウクライナ鉄道については、下記の記事も参照してください:

ウクライナ鉄道によると、2024年1月から10月の長距離路線の乗車人数は2330万人であり、前年の同じ期間と比べると、12.7%の増加となった。近距離路線は、2024年通年での運行本数は37万7437回であり、前年比で5456回増加したとのこと。乗客数は約3450万人だった。
ウクライナ国内の鉄道および国際列車のチケットは、基本的にはウクライナ鉄道(国鉄)のサイトまたはアプリから購入することができます。本記事では、2025年3月現在の列車のチケットの購入方法について解説していきます。