2025年2月現在、ウクライナではキャッシュレス化が日本より進んでいます。本記事では、ウクライナで人気の決済方法について、現地の利用状況を踏まえて詳しく紹介します。
Apple Pay、Google Pay
ウクライナ全土で一番普及している決済方法は、Apple Pay(iPhoneユーザー向け)またはGoogle Pay(Androidユーザー向け)です。ウクライナ全土のスーパーから小さな商店(キオスク)まで、Apple PayまたはGoogle Payで決済が可能。つまりスマホ1台あれば、財布を持つことなく生活できる水準にあります。

ぜひ、ウクライナを訪問する際は、まず初めに自身のスマホのApple PayまたはGoogle Payにクレジットカードを紐付けましょう。日本で発行されたカードの場合、Apple PayまたはGoogle Payに紐付けられないものや、紐づける際に電話などでの認証が必要が場合があります。ですので、日本に在住の方は、ウクライナに渡航する前に紐付けを完了しておくのが肝心です。
日本では一部のお店や少額の決済の際に、クレジットカードでの支払いがあまり歓迎されない場合がありますが、ウクライナでは例えば少額の決済であっても、Apple PayおよびGoogle Payの決済が断られることはありませんので、ぜひ積極的に使っていきましょう。
その他の電子決済手段は?
ウクライナでは、Apple PayまたはGoogle Payにほとんどのお店が対応しているため、別の電子決済手段を使うケースはほとんどありません。日本では、QRコードで決済できるPayPayなどが利用されるケースがありますが、このようなアプリはウクライナではあまり一般的ではありません。
レストランでの便利な決済方法
ウクライナのレストランやカフェでは、コロナ以降、机の上にQRコードが印字されており、それをカメラで読み込むことで、メニューが表示されることが一般的になりました。今では紙のメニューはほとんど使われていません。
レストランで食事が終わった後は、QRコードを読み込んだ画面から、Apple PayおよびGoogle Payで電子決済することが可能な店も多くなってきました。またその際に、チップを上乗せした金額で支払うことや、割り勘で支払うこともできる場合があります。
アプリを通じての送金
Privat bank(プリヴァットバンク)やMono bank(モノバンク)など、ウクライナで最も利用される銀行アプリを通じて、相手のクレジットカードまたはデビットカードに簡単にお金を送金することも可能です。アプリ上で、相手のカード番号と金額を入力するだけですぐに送金が完了するため非常に便利です。


出典:https://privatbank.ua/apps/privat-24 https://www.youtube.com/watch?v=PKF-qUSLpNU
現金が必要なケースは?
現金が必要なケースは、例えば、レストランでスマホで決済した場合でも、チップの支払いは現金が好まれるケースがたまにあります。また、市場などで買い物をする場合は、現金のみの支払いが可能な場合が多いです。
それ以外は、スマホ決済で対応可能であり、ウクライナの滞在・生活において、現金を使うケースは極めて少なくなってきているのが実情です。